自分を受け入れることのメリット・受け入れないことの問題点、自分を受け入れる最初のステップ-生きづらさを解消する 自己評価メソッド8

勉強会主催の みなみ です。

『自己評価メソッド』を通して、不安や恐れなどの生きづらさを解消するにはどうすればいいのか、そのための自己評価の高め方について、続けてご紹介しています。

今回はその8回目です。

自己評価メソッド―自分とうまくつきあうための心理学

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自己評価をよくする第一歩は「自分を受け入れる」

『自己評価メソッド』は、フランスで人気の精神科医 クリストフ・アンドレ氏によって書かれました。

よい自己評価を持てば、積極的に行動し、思いやりを持って人と接し、適切に自己主張もできて、周囲との関係も良くなり、ますます自己評価はよくなっていきます。

反対に低い自己評価、あるいは高くてもろい自己評価を持てば、行動や自己主張を避けたり、自分の失敗を認めずに人のせいにしたりして、周囲との関係も悪化し、自己評価はさらに悪い方へと向かってしまいます。
生きづらさを抱え、怒りや嫌悪感、不安や恥などのネガティブな感情を過剰に持ってしまい、心理的な障害にもつながってしまいかねないのです。

ではどうすればよい自己評価を形成して生きづらさを解消し、今より自信を持って生きていけるのでしょうか。

その、よい自己評価をつくるためのメソッドを4つのパートに分けてご紹介しています。

  1. 自分を受け入れる
  2. 自分との関係を改善する
  3. 他人との関係を改善する
  4. 行動の仕方を改善する

前回から最初のメソッド「自分を受け入れる」についてお話ししています。

よい自己評価の人と、自己評価の低い人・高くてもろい人との違いとは、「自分を受け入れているか、どうか」といわれています。

よい自己評価の人は欠点も失敗も、すべてを受け入れているため、自分に対しても人に対しても むやみに怒ったり、悲しんだりはしません。

問題があることを素直に認めた上で、真正面から立ち向かい、改善しようと努力するのです。

「自分を受け入れる」と聞くと、「どうにもならないとあきらめること、開き直ること」と感じる人もいますが、受け入れることは変わることへの第一歩なのです。
自分の限界を知る(=発見する)ことで、新しい見方・行動の仕方を学習して訓練し、自己成長することができます。

また、「自分を受け入れる」ことは、「劣った人間と認める」ことでもありません。誰しもに素晴らしい長所があるのであり、劣った人間はいません。

劣った点は認めつつ、それでも「自分は価値ある人間だ」という確信を持ち、自分にできることを行う、それが自分を受け入れることなのです。

自分を受け入れることへの誤解の詳細はこちら(前回の記事)

自己評価の高い人と、低い・高くてもろい自己評価の人との決定的な違いとは-生きづらさを解消する 自己評価メソッド7
勉強会主催の みなみ です。 『自己評価メソッド』を通して、不安や恐れなどの生きづらさを解消するにはどうすればいいのか、そのための自己評価の高め方について...

今回は、自分を受け入れることの利点・受け入れないことの問題点、また、自分を受け入れるための実践法をご紹介していきます。

自分を受け入れることの利点、受け入れないことの問題点

自分を受け入れることにどんなメリットがあるのか、2つのことが紹介されています。

自分を受け入れることの2つの利点

①気持ちが楽になる

「自分にはこういう欠点がある。だからといって、自分は劣った人間でない」
「過去にはこういう失敗をしたが、それは自分の生き方をよりよくする経験だった」

と認めれば、欠点や失敗にこだわる必要はなくなり、気持ちが楽になります。

自己評価の概念を最初に提示したといわれるアメリカの心理学者 ウィリアム・ジェームズは、

不思議なことに、ある特定の分野で「自分には能力が欠けている」ということを受け入れると、びっくりするほど気持ちが楽になるのである。

もう若くはない、体型も昔のようにスマートではないと認めた時、ああ、人はどれだけ穏やかな気持ちになれることだろう。

と語っています。

「こうでなければならない」という思い込み・幻想は有害であり、その思い込みを手放すことで気持ちが楽になり、穏やかさを取り戻すことができるのですね。

②変わることができるようになる

思い込みを手放して気持ちが楽になれば「それまでの自分から脱皮して、変わることができるようになる」ともいわれています。

自分を受け入れて穏やかになる=現状維持にとどまる、ということではありません。先でも触れたように、自分の限界を知って、それを受け入れたとき、最も成長できるのです。

反対に、自分を受け入れられず、自分に対して不満を持っていては、自己評価はよくなりません。自分への不満は、変わることへの動機にはならないといわれています。

子供に勉強を教えるときも、「あなたはダメだ。ここが不十分だ」と子供にプレッシャーを与えては、子供は勉強自体を嫌いになってしまいかねません。

そんな教育についていけるのは、もともと精神的に強くて、才能に恵まれている子供たちだけですね。

そうではなく、いまの実力を認め、受け入れさせた上で、「いまはまだできないけれど、これがわかれば、いずれできるようになるよ」と考え方・解き方を教えれば、ほとんどの子供たちは意欲的になり、前よりも勉強できるようになるでしょう。

同様に、自分の現状を知り、それを認めてこそ、「変わりたい、成長したい」という思いがみなぎってくるのですね。

自分を受け入れないことの問題点「自己評価を傷つけ、ゆがめてしまう」

受け入れることの利点の反対、「自分を受け入れない」ことにはどんな問題点があるのでしょうか。

それは、自己評価をゆがめてしまうことにあります。

人は簡単には変わることはできず、変われたように思えて、また以前の自分に戻って…、を繰り返していき、やがて真に変わっていけます。

もし自分のことを受け入れなければ、思いどおりに変わっていないことに苛立ったり、落胆したりして、自己評価を下げ、「こんな自分ではダメだ」と自己評価をゆがめてしまい、ますます自分を受け入れることが難しくなります。

そのような悪循環に陥れば、精神的な疾患も患いかねないのですね。

自分を受け入れるための実践法「意識的になる」

では、自分を受け入れるためにはどうすればいいのでしょうか。そのための方法を4つ、ご紹介していきます。

今回は、自分を受け入れる前提となる「意識的になる」についてです。

①意識的になる

私たちは日常生活のなかで、無意識に「自分を受け入れていない」ことも多い、といわれています。

自分にとってイヤなこと、苦手なことを自然に避けたり、見なかったふりをしたりするので、自分を受け入れていないことにそもそも気づかないこともあります。

受け入れていないことに気づかなければ、自分を受け入れて自己評価がよくなることは一向にありませんね。

ゆえに「自分を受け入れる」最初のステップが、「自分を受け入れていないことがあるかどうか」意識的になることです。

具体的には、

「なにかにイライラしていることはないだろうか?」
「自己弁護していることはないだろうか?」
「気分が沈んでいるときはないだろうか?その原因はなんだろうか?」

と、自問してみることが勧められています。

イライラや自己正当化、気分の落ち込みの原因をたどっていくと、自分が受け入れていないこと、実は納得できずにこだわっていることに行き着くでしょう。

何が受け入れられていないかがわかって初めて、自分を受け入れることができるのですね。

 

次回は、自分を受け入れる実践法の2つ目以降をお話ししていきます。

まとめ

  • 自分を受け入れることのメリットを2つ、ご紹介しました
    1. 気持ちが楽になる-「自分はこうでなければならない」という思い込み・幻想を捨てることで、気持ちが楽になり、穏やかさが得られます
    2. 変わることができるようになる-人は自分の限界を知って、それを受け入れたとき、最も効果的に学習でき、最も成長することができるのです
  • 自分を受け入れていないことの問題点は、思いどおりにならないことに苛立ったり、落胆したりして、自己評価をゆがめてしまうことです
  • 自分を受け入れるための最初のステップが、「自分が受け入れていないことがあるかどうか」意識的になることです。何を受け入れていないかがわからなねば、自己評価は一向によくなりません。自問して、無意識に避けていることを見つけましょう

続きの記事はこちら

自分を受け入れるには?思い込みをなくし、現実の認識を正しくする方法-生きづらさを解消する 自己評価メソッド9
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