あなたの自己評価が危ない?<現代はコンプレックスを助長する時代>といわれる2つの理由-生きづらさを解消する 自己評価メソッド17

勉強会主催の みなみ です。

『自己評価メソッド』を通して、不安や恐れなどの生きづらさを解消するにはどうすればいいのか、そのための自己評価の高め方について、続けてご紹介しています。

今回はその17回目です。

自己評価メソッド―自分とうまくつきあうための心理学

記事の内容を動画でもご紹介しています

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コンプレックスを相対化し、自己評価への悪影響を抑える方法

『自己評価メソッド』は、フランスで人気の精神科医 クリストフ・アンドレ氏によって書かれました。

こちらの記事では、『自己評価メソッド』で紹介されている、自己評価をよくする方法を以下の4つのパートに分けてお話ししています。

  1. 自分を受け入れる
  2. 自分との関係を改善する
  3. 他人との関係を改善する
  4. 行動の仕方を改善する

前回は、「自分との関係を改善する」の中の「自分のコンプレックスと戦う実践法」3つ目以降をご紹介しました。

人間には誰しもに欠点がありますが、その欠点を過剰に気にしてコンプレックスとなれば、自己評価は傷つきやすくなります。

そのコンプレックスを相対化し、悪影響を抑える方法として、

  • 他の人を観察する
  • 誰かと話してみる、人の意見に耳を傾ける
  • もっと大きな目で自分を見る

をご紹介しました。

他の人を観察する

他の人は欠点を持ちながらも、それとどう向き合って生きているのか、
特に自分と同じ欠点を持つ人は、コンプレックスを抱いているのか、あるいはまったく隠そうとしていないのかを見てみましょう

その人が自由に生きていることがわかれば、その人の心の持ち方を学び、自分にも応用すれば、コンプレックスを相対化できますね。

誰かと話してみる、人の意見に耳を傾ける

観察に加えて、「私はこんなコンプレックスを抱えている」と誰かに打ち明けることで、気持ちが楽になり、相手も同じ問題を抱えているとわかれば、自分の問題を相対的に見ることができますね

また、意見を言ってもらえたならば、反発したくなる気持ちを抑えて、「客観的な意見は貴重である」と受け止めるようにしましょう。

もっと大きな目で自分を見る

コンプレックスを抱いていると<自分の劣っている部分>ばかりに目が行ってしまいますが、それではつらさや苦しみが増す一方になります。

それを防ぐには、広い視点を持ち、自分の優れているところや長所に意識を向けることです。できているところに注目できれば、欠点も相対化することができますね。

前回の記事はこちら

コンプレックスを相対化し、苦痛を和らげる5つの実践法-生きづらさを解消する 自己評価メソッド16
勉強会主催の みなみ です。 『自己評価メソッド』を通して、不安や恐れなどの生きづらさを解消するにはどうすればいいのか、そのための自己評価の高め方について...

今回は、コンプレックスを助長する時代となった2つの原因をお話ししていきます。

<現代はコンプレックスを助長する時代>といわれる2つの理由

クリストフ・アンドレ氏は、現代は<社会がシステム的にコンプレックスを助長している時代>だと言える、と語っています。

その原因として、

  • テクノロジーの発達
  • 平等社会の実現

を挙げられています。

コンプレックスを助長する原因① テクノロジーの発達

最初の<テクノロジーの発達>により、身体的な外見の重視に拍車がかかりました。

カメラや家庭用ビデオの影響で(さらに今ではスマホですね)自分の姿を見る機会が多くなった一方で、映画やテレビ、雑誌で信じられないくらい美しい男性・女性、非の打ち所のないモデルを見ることも多くなったからです。

その結果、完璧な容姿を持った人々と比較して、私達は自分の容姿に対する意識が高まり、特に自己評価のもろい人は自信を失って、コンプレックスを抱きやすくなったのです。

スーパーモデル級に美しい女性の写真を長時間にわたって何枚も見せられると、多くの女性は「自分には魅力がない」と感じるようになる、という実験結果があることから、テクノロジーの発達が容姿への自信を失わせ、コンプレックスを助長していることは確かといえるでしょう。

ちなみに、容姿に関する不安は女性に限らず、男性にも表れてきていることが、多くの研究によって証明されているそうです。

コンプレックスを助長する原因② 平等社会の実現

<平等社会の実現>とコンプレックスの助長とは、どう関係しているのでしょうか。

その昔、社会が封建制であった時代は、農民の子供は農民、職人の子供は職人と、どの職業につくかは決まっており、生まれながらの不平等が存在しました。
農民が貴族の栄華を味わうことは、まず、あり得ないことでした。

しかし裏を返せば、そこにはコンプレックスもなかったのです。自分が貧しいのはシステムのせいであり、個人の問題ではなかったと思えるからですね

能力に関しても、職業は自由に選ぶことはできず、与えられた仕事がきちんとこなせるようになれば、自分に満足することができました。

ところが自由で平等な社会が実現すると、この枠組が変わりました。
職業の選択が自由になったことで、自分の能力を存分に発揮して富を築く人がいる一方、能力不足で職からあぶれる人も出てくるようになります。

「裕福か貧しいか」「仕事に成功するかどうか」は社会のシステムでなく、個人のせいになったことで、<自己評価>という観点では厄介な問題が生じました。

自分の理想とする職につけなければ自信を失って、「能力がない」ことにコンプレックスを抱いたり、富を築けなければ「お金がない」ことを恥ずかしく思い、そこにコンプレックスを感じたりするようになったのですね

長期にわたって失業状態が続くなど、コンプレックスを抱く期間が長引けば、自己評価にも問題が表れ、心理的な障害にもつながりかねません。

ではこうした現代社会のシステムがもたらす影響から、自己評価を守るためにはどうすればいいのでしょうか。

次回は、社会の有害な影響から自己評価を守る実践法をご紹介していきます。

まとめ

現代がコンプレックスを助長している時代となったのには、以下の2つの変化からといわれています

  1. テクノロジーの発達
    -カメラや家庭用ビデオの影響で自分の姿を見る機会が増える一方、メディアを通して飛び抜けて美しい男女を見るのが多くなったことで、容姿への意識が高まり、優れた容姿の人と比較して自信を失い、コンプレックスを抱きやすくなりました
  2. 平等社会の実現
    -封建制の時代は貧富や職業が生まれながらにして決まっていたためにコンプレックスもありませんでしたが、職業が自由に選べるようになったことで、職業や貧富は個人に負うところが大きくなり、結果として能力不足や貧しさにコンプレックスを持つようになりました

続きの記事はこちら

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コンテンツブッダと自己評価の心理学
この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計500回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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