7/14(日)レポート 縦の人間関係がもたらす問題-権力闘争、復讐… 必ず生じるトラブル|アドラー心理学に学ぶ 対人関係を円滑にする“横の関係”の築き方4

勉強会主催の みなみ です。

3連休の中日、あいにくの雨模様でしたが、ワークショップには初めての方5名を含む、14名の方にご参加いただきました。

とても多くの方にご参加いただき、それゆえ緊張もしましたが、おかげさまで非常に充実した時間を送ることができました^^

続けて来られている方で、友人がたまたまアドラー心理学に関心があったのを知り、その友人にこちらのワークショップを紹介されたところ、ぜひ行ってみたいと言われ、ご一緒にご参加いただいた方がいらっしゃいました。

ワークショップをご紹介いただけたのも、それに関心を持っていただけたのも嬉しく、よい巡り合わせに感謝です。

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「縦の人間関係」が、精神的に苦しむ最も大きな要因

今日のテーマは、
「アドラー心理学に学ぶ 対人関係を円滑にする“横の関係”の築き方
についてでした。

アドラー心理学では、「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」と教えられています。私たちの悩みには必ず他者の存在がいるのですね。

ではどのような対人関係が悩みを生じさせるのかといえば、それは「縦の関係」であるといわれています。

アドラー心理学の代名詞ともいえるベストセラー『嫌われる勇気』には、「縦の人間関係は精神的な健康を損なうもっとも大きな要因である」と指摘されています。

 

縦の関係をつくってしまう原因の1つが「私は正しい、相手が間違っている」という思いです。

相手から予想としたような結果が得られなかった、期待通りに動いてくれなかったとき、「私は正しいことをしたのに報われなかった。かわいそうな私。相手が動いてくれなかった。あの人は悪い」という思いを抱き、相手を責めることがあります(この状態は、縦の関係です)。

しかし相手は相手で、「自分は正しいことをしている。そんな自分を責める相手のほうが間違いだ」と思い、反発してくるでしょう。こうして「権力闘争」が始まってしまう…、ということを前回は詳しくお話ししました。

前回の記事はこちら

3/3(日)レポート 「イライラ、ムカムカ」怒りが起きる原因は?その元は「私は◯◯◯」という思い-アドラー心理学に学ぶ 対人関係を円滑にする“横の関係”の築き方3
勉強会主催の みなみ です。 今回のワークショップには初めての方5名を含む、14名の方にご参加いただきました。 天候はあいにくの雨でしたが、多くの方...

 

今回は、「縦の関係」と「横の関係」とはそれぞれどのような関係かを、より詳細にお話ししていきます。

縦の人間関係がもたらす問題とは?権力闘争、復讐… 必ず生じるトラブル

これまでお話ししてきました、

「相手を支配したい、コントロールしたい」
「私は正しい、相手が間違っている。私の正しさを証明したい」

と思っている人は、縦の人間関係を構築します。

縦の関係とは、「自分は上で、相手は下(あるいは自分は下で、相手が上)とみなす」関係、「支配する、支配される」の関係です。

『嫌われる勇気』では、縦の関係には「自分よりも能力の劣る相手を操作すること」という目的がある、と言われています。

相手に自分の言うことを聞かせるために、感情や立場、権力を使って縦の関係をつくるのですね。

それに対して横の関係は、立場は違っていても対等な関係な関係です。『嫌われる勇気』では、「同じではないけれど対等」と説明されています。

縦の関係、横の関係

親と子供、上司と部下という関係は、確かに同じではなく、できること・能力にも差異があります。
だからといって、上の立場の人が下の立場の人を従わせていいわけではありません。無理に服従させることはできるかもしれませんが、二人の関係はどんどん悪化していくでしょう。

『劣等感と人間関係』(野田俊作著)では、縦の関係が続くとどうなるかについて、こう説明されています。

人間関係がうまくいっている、円滑にいっているというのは、自分と相手が横の関係にあるときです。

それ以外の場合は何かのトラブルがある。

なぜかと言うと、下にされたほうは必ず上になろうとしますから。ずっと下でいるのは誰だっていやですから

支配的な関係、服従の関係が続くと、下にされたほうは当然、そのままで居続けるのはイヤですね。

そこで上になろうと抵抗をします。その抵抗の手段が権力闘争です。相手を責め、非難し、誤りを指摘して、自分の正しさを証明し、上に立とうとします。

それに失敗すると、今後は「復讐」の気持ちとなります。相手と和解することは完全に放棄し、相手を傷つける行動のみ、取るようになってしまいます。

さらに、復讐もうまくいかないとなれば、最後は「無能の証明」をします。「あなたが私を愛してくれなかったら、無視したから、私は何もできなくなってしまった」と無能を証明し、最後の抵抗を試みるのですね、

縦の関係は、相手を虐げて、抵抗できなくさせることで、一時的には問題が怒っていないようには見えるかもしれません。
しかし、もう少し先を見れば、下にいる相手が大爆発するか、あるいは抵抗をあきらめて無能を証明するかという状況になり、取り返しのつかない事態になりかねないのですね。

 

では、横の関係は、相手とどのような関係が構築されていくのでしょうか。次回、詳しくお話ししていきます。

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コンテンツブッダとアドラー心理学レポート
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この記事を書いた人
南 雄一郎

仏教で説かれるブレない“人生の指針”を伝えたいと思い、 心理学や自己啓発を切り口に、都内で仏教と心理学を組み合わせたワークショップを開催しています。

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