12/21(木)レポート 必ず勇気をくじく“叱る”、その理由とは-アドラー心理学に学ぶ 良好な人間関係を築く 勇気づけの方法1

ワークショップ主催の みなみ です。

今回のワークショップでは、5名の方にご参加いただきました!

約半年振りにお会いできた方もいて、ワークショップも盛り上げてもらいました^^

記事の内容を動画でもご紹介しています

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勇気とは「健康に、建設的に生きていくのに絶対必要な要素」

今回のワークショップのテーマは、
ブッダとアドラーの心理学に学ぶ「良好な人間関係を築く“勇気づけの方法”
でした。

主に、こちらの本の内容に沿って、お話ししました。その名も『勇気づけの方法』です。

勇気づけの方法 (アドラー心理学を語る4)

この本の著者の野田俊作さんは、アドラー心理学のパイオニアといわれ、日本アドラー心理学会の会長をされている方です。

野田さんの著書は少ないのですが、2016年末から2017年はじめにかけ、4冊のシリーズにリニューアルされて発売されました。『勇気づけの方法』はシリーズの4番目です。

「勇気づけの方法」をお話しする前に、そもそも「勇気」とは、どう定義されているのでしょうか。

野田さんは勇気について、

人が健康に、建設的に生きていくのに絶対必要な要素

と説明されています。

勇気は建設的な行動(現状をよりよくしていこう、という行動)の源なのですね。だから勇気があれば、建設的な行動に踏み出していけます。

建設的な行動とはたとえば、

  • 一生懸命勉強や仕事をがんばる
  • 家族や職場の人と積極的にコミュニケーションをする
  • 自分から相手を勇気づける

などです。

反対に、勇気を失ってしまうと、勉強や仕事を放棄してしまったり、対人関係を避けて引きこもってしまったりして(そこまではいかなくても、コミュニケーションを取ることに消極的になったり、相手の勇気を奪ってしまったりして)、相手も自分も傷つけてしまいます

だから、お互いに勇気づけをしていくことが、私達が精神的に健康に、建設的に生きていくためにぜひやっていきたいことなのですね。

勇気づけているつもりで、実は勇気をくじいている行為は?

では、相手を勇気づけていくにはどうすればいいのでしょうか。

「こうすれば相手を勇気づけられるのではないか。
 相手が一生懸命、仕事をすることにつながるんじゃないか。
 もっと積極的にコミュニケーションをするようになるんじゃないか」

と思われるものはいくつか、あると思います。

ところが、私達は相手を勇気づけているつもりで実は勇気をくじいてしまっていた、勇気づけだと思っている行為が実は相手の勇気を奪っている、ということがよくあるのです。

その勇気づけているつもりで、勇気をくじいている行為とは、何でしょうか。

それは

  1. 叱る
  2. ほめる

の2つです。

「叱る」ことと「ほめる」ことが“勇気くじき”と聞いて、意外に思われたかもしれません。

むしろ、叱ることで相手に奮発心を起こさせたり、ほめることで相手のモチベーションを高めたりできるのではないか、と感じますよね。

なぜ「叱る」と「ほめる」ことが、勇気くじきになるのでしょうか?

今回は、「叱る」ことが勇気くじきになる理由をご紹介します。

叱ることが勇気くじきになる理由

叱ることが勇気くじきになる理由を、野田さんはこう説明されています。

相手を叱ると、必ず勇気をくじきます。

なぜかというと、叱られるというのは欠点を指摘されているわけですよね

欠点を指摘されたらうれしいですかうれしくないですね

(『勇気づけの方法 アドラー心理学を語る4』野田俊作著 より引用)

叱るというのは欠点を指摘することであり、欠点の指摘は相手を否定することになるので、叱られた相手は勇気がくじかれてしまうのですね。

またこのようにも語られています。

相手にとっていやな人間になってしまったら、勇気づける力がなくなります

だから勇気づけようと思ったら、相手の味方でなければならない。

(『勇気づけの方法 アドラー心理学を語る4』野田俊作著 より引用)

自分を認めてくれない人、受け入れてくれない人、心の中では私のことを見下していたりバカにしていたり、利用しようとしたりしている人は、私にとってイヤな人ですよね。

そんな人からは何を言われても、素直に受け止めることはできません。

相手の欠点を指摘し、相手から嫌われては、もう勇気を与えることはできないので、叱ってはならないのですね。

 

では、ほめることが勇気くじきになる理由、相手をほめてはならないのはどうしてなのでしょうか。

そのことについては次回のレポートで詳しくお伝えします。

まとめ

  • 勇気とは、「人が健康に、建設的に生きていくのに絶対必要な要素」といわれています。勇気があれば前向きな行動(積極的に勉強や仕事をする、他者と交流する、自分から相手を勇気づける)をしていけますが、勇気がくじかれると建設的な行動をやらなくなってしまうのです
  • お互いに、精神的に健康に生きていくのに欠かせないのが「勇気づけ」です。しかし私たちは相手を勇気づけているつもりで、実は勇気をくじく行為をしていると指摘されています。それがこの2つです
    1. 叱る
    2. ほめる
  • 叱ることは欠点の指摘であり、相手を否定することになるため、叱られたほうは傷つき、必ず勇気がくじかれるのです。また、叱ることで相手にとってイヤな人間になれば、イヤな人間の言うことは聞けないため、ますます勇気づけることが困難になります

続きの記事はこちら

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コンテンツブッダとアドラー心理学レポート
この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計500回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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