ワークショップ主催の みなみ です。
このブログでは、ワークショップの内容を少しずつご紹介しています。
今回は、ベストセラー『やってのける』(ハイディ・グラント・ハルバーソン コロンビア大学心理学博士 著)を通して、目標達成のためのアプローチ方法についてです。
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あなたは証明型?習得型?目標に関する2つのマインドセット
いかに挫折をせずに目標を達成することができるのか?
目標を立てたものの、あきらめてしまった経験が多い方にとっては、特にそのアプローチは気になりますね。
目標を達成したいと思ったときに、考慮すべき3つの要素があるといわれています。
それが
- マインドセット
- 行動計画
- 環境
です。
1つ目のマインドセットは、目標に対してどのような考えを持っているか、ということですね。
それには大きく分けて「証明型」と「習得型」の2つがあることをお話ししてきました。
そして前回は「習得型」のマインドセットの長所をご紹介しました。
前回の記事はこちら
習得型の人は、「自己成長=自尊心(自分の価値)」と考えているので、たとえ目標を達成できなかったとしても、それを通して自己成長に意義を見出すので、やたらと落ち込んだり、すべてを投げ出してしまったりするようなことはしません。
難しい局面に直面しても落ち込みにくく、モチベーションが維持されやすいのですね。
そして、結果だけでなく過程も重視し、楽しみを得ることもできるのです。
今回は、「習得型」のマインドセットの3つ目の特長を見ていきます。
習得型の特長③「人の力を借りることの価値を知っている」
習得型のマインドセットの特長は、上記の2つに加え、もう2つあります。
その1つが、「人の力を借りることの価値を知っている」ことです。
ここで、私達が人を支援したり、あるいは支援を求めたりする支援には2通りあることを知っていただきたいと思います。
それは以下の2つです。
- 便宜的な支援
- 自律的な支援
①便宜的な支援
自分ではやろうせずに、代わりにやってもらうことです。
「これは自分でやるのはめんどくさそうだから、代わりにやっておいて」と支援を求めることですね。
②自律的な支援
以降は自分でその問題に対処することを前提に、助けを求めることです。
やってみせてもらうことで学習し、次回以降は自分でやろうとします。それがそのまま自己成長になるのですね。
例えていえば、便宜的な支援は「魚をもらうこと」にあたり、自律的な支援は「魚の釣り方を教えてもらうこと」にあたります。
魚をもらうだけではいつまでも人に頼り続けてしまいます。
反対に「魚の釣り方を教えてもらう」場合は、釣り方を身につけて、やがては自立していけます。
習得型の人の特長は、「自律的な支援」を求めることです。ゆえに自立しやすく、目標達成にも粘り強く向かえます。
習得型とは逆に、証明型の人は、助けを求めることを「自らの能力のなさを周りに示すこと」だと見なしまうため、求める支援は「便宜的」な傾向にあるといわれています。
これでは成長を望めず、人に依存することになってしまうのですね。
これが習得型の3つ目の特長でした。
次回は習得型の特長の4つ目「幸福感が得やすい」についてお話ししていきます。
まとめ
- 目標に対するマインドセットには主に「証明型」「習得型」の2つがあります。習得型の人は「自己成長=自分の価値」と考えているため、目標達成が難しい状況でも落ち込みにくく、モチベーションが維持され、長期的な目標も達成しやすいのです
- 習得型の人は「便宜的な支援(代わりにすべてをやってもらう)」ではなく、「自律的な支援(今回はやってみせてもらい、次回以降は自分でやろうとする)」を求めるので、自立しやすく、目標達成にも粘り強く向かえます
続きの記事はこちら
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