勉強会主催の みなみ です。
今回のワークショップには初めての方5名を含む、9名の方にご参加いただきました!
たくさんの方にご参加いただき、とても嬉しく思います^^
ワークショップでお話しした内容(ギバー=与える人 の素晴らしい特徴とは?)に共感いただいた方も多く、「参加して良かったです」という感想もいただき、なお嬉しく思いました(^^)
今後に生かしていただき、少しでもお役に立てるようでしたら、幸いに思います。
お話ししたことを、私自身もしっかり実行していきます。
記事の内容を動画でもご紹介しています
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ベストセラー『GIVE&TAKE』から知る、最も成功するタイプとは?
今回の勉強会のテーマは、
ブッダと行動心理学から学ぶ「人間の3つのタイプと、GIVEの精神」
についてでした。
このテーマのワークショップでは、『GIVE&TAKE』という本の内容をメインにお話ししています。
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)
この本は、ペンシルベニア大学ウォートン・スクール教授 アダム・グラント氏によって書かれました。
世界24カ国以上で翻訳された、ベストセラーです。
グラント教授は3万人以上を対象にした調査をもとに、「与える・取る」という観点で、人間には3つのタイプがあることを明らかにされています。
そのタイプとは、
- ギバー(多く与えようとする人)
- テイカー(多くを取ろうとする人)
- マッチャー(与えることを取ることのバランスを取る人)
の3つです。
この中で、最も成功しているタイプは、どのタイプでしょうか?
ギバーのような、お人好しな行動をしていては弱い人間だと思われて搾取されてしまう、だからテイカーのような強気な態度を心がけていくべき、と考える人もいるでしょう。
実際に、ギバーは最も成功から遠い位置にいる、という調査結果が出ています。
ところが最も飛び抜けて成功しているのもギバーであるとも言われているのです。
多くを与えようとする同じギバーでありながら、なぜこのような違いが生まれるのでしょうか?
それはギバーといっても、
与えることを心がけながらも自分を守る術も身につけている「他者志向性のギバー」と、
搾取されたり燃え尽きしまったりしやすい「自己犠牲型のギバー」に分かれるから、
と言われているのです。
ゆえにグランド教授は他者志向性のギバーの特徴、自己犠牲型のギバーの違いに焦点を当て、そこを明らかにされているのです。
前回は、自己犠牲型のギバーとならないために、
- 相手のタイプを見極める方法
- テイカーとの適切な付き合い方
についてお話ししました。
前回の記事はこちら
今回は、仏教の観点から、自己犠牲型のギバーにならない方法をお話しします。
与えるべき相手とは?仏教で「田んぼ」に例えられる理由
『GIVE&TAKE』の中で、自己犠牲型のギバーとならないために相手のタイプを見極めるべき、と教えられているのと同じように、仏教でも「布施をするときには相手を選びなさい」と教えられています(「布施」とは仏教で「施しをする、与えること」をいいます)。
ものやお金を誰でも彼でも与えなさい、とは教えられてはいないのですね。
親が子どもに何でもかんでも見境なく欲しいものを与え、溺愛したならば、子どもは自立から遠ざかってしまいます。
これでは子どものためになりませんね。
このような例からも、しっかりと相手を選んで適切に施しをすることが大切だとわかりますね。
仏教を説かれたお釈迦様は、その布施をすべき相手を三田(さんでん)、あるいは三福田(さんぷくでん)と言われています。
なぜ施しをすべき相手を田んぼに例えられているのでしょうか?
田んぼに苗を植えたなら、いったんは苗は田んぼのものになったように感じます。だからといって、苗を植えない人などいないですね。
それは、苗が成長して、それらを刈り取ったならば、苗のときの何十倍、何百倍の稲穂となって植えた人の元に返ってくるからです。
ちょうどそれと同じように、人に施しをしたならば、自分の手元からはなくなるため、損をしたようにさえ感じてしまいますが、決してそんなことにはなりません。
「情けは人のためならず」と昔からいわれるように、施しは、巡り巡って施しをした人の元へ、何十倍、何百倍もの結果となって返ってくるのです。
ゆえに施しをした相手は、苗を植えたなら稲穂という結果をもたらす田んぼのような存在といえるのであり、お釈迦様は田んぼに例えられたのですね。
施しをすればするほど、相手が喜ぶだけでなく、施した人自身が恵まれることになるので、施しが大いに勧められています。
ただ、最初にお話ししたように、布施をする相手は選ばなければなりません。
次回は、その施しをすべき相手「三田」とはどのような人であるのか、施しをすべき3通りの人について詳しくお話ししていきます。
まとめ
- グラント教授が分類した3つのタイプ(ギバー・テイカー・マッチャー)のうち、飛び抜けて成功しているのはギバー、最も成功から離されているのもギバー(自己犠牲型のギバー)であるとわかりました
- 自己犠牲型のギバーにならないためには、相手のタイプを正確に見極め、相手がテイカーであるとわかった場合は、対応を変えることです
- 仏教でも、布施(=親切)をするときには相手を選びなさい、布施をすべき相手は三田(三福田)であると教えられています
- 布施をすべき相手を田んぼに例えられたのは、苗を植えたなら、それは成長して稲穂となり、もとの何十倍、何百倍の価値となって返ってくるように、施しは巡り巡って施しをした人のもとへ、大きな結果となって返ってくるからです
続きの記事はこちら
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