11/30(土)レポート 因縁生起とは?「課題の分離」と共通する仏教の教え|アドラー心理学に学ぶ 人間関係の悩み解消の3ステップ6

勉強会主催の ゆう です。

今日で11月も終わりであり、ガクッと気温が落ち、本格的に寒くなってきましたね。
年末の特に忙しい時期に体調を崩すことのないよう、気をつけていきたいです。

今回のワークショップには初めての方4名を含む、6名の方にご参加いただきました^^

『嫌われる勇気』を読まれたことをきっかけに、こちらのワークショップに関心を持たれて参加された方もいらっしゃいました。

「悩みって意外とそんなたいしたことないと思えるようになりました。とても気持ちがラクになりました」と感想をいただき、ワークショップの内容をお役に立ったこと、非常に嬉しく思いました。

悩み・苦しみの解決のヒントを得ていただき、心が安定されることに役立つワークショップをいっそう目指していきたいとも感じました。

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悩み解消の出発点は「課題を分離する」こと

今回の勉強会のテーマは、
ブッダとアドラー心理学に学ぶ「人間関係の悩み解消の3ステップ」
についてでした。

アドラー心理学では人間の悩みについて、

人間の悩みはすべて対人関係の悩みである

といわれています。

私たちの悩みには、必ず他者の存在があるのですね。

実際に人間関係でまったく悩んでいない、誰との関係もすこぶる順調で、嫌悪感を抱く人など皆無、という方はほぼおられないのではないでしょうか。

その煩わしささえ感じる人間関係ですが、人との関わりを完全に避けることもできませんね。対人関係を断ち切ろうと思えば宇宙に行くしかないですが、そんなことはほぼ不可能です。

このように問題の多く、しかも断ち切れない対人関係ではありますが、対人関係からこそ喜びもまた得られるのであり、思い切って対人関係の輪に飛び込むことによって自己成長も促されます

では、対人関係の悩みを解消して喜びを得るにはどうすればいいのか。そのメソッドを3つのステップでご紹介しています。

その3つのステップとは、

  1. 課題の分離
  2. 結末を予測する
  3. オルタナティブ・ウェイを実行する

です。

これまで1つ目のステップである「課題の分離」について続けてお話をしてきました。

課題の分離とは、まず「これは誰との問題か?」を自問し、そのうえで自分の課題と相手の課題とを切り離すことをいいます。

誰の課題かは、ある事柄について

  • 最終的な結末は誰に降りかかるのか?
  • 最終的に引き受ける責任は誰かにあるのか?

を考えてみることで、その事柄が誰の課題かがわかります。

たとえば、子供が勉強しないことでイライラしているお母さん。

この場合、「勉強するかどうか」というのは子供の課題ですね。やるかやらないか、最終的に引き受けるのは子供自身であり、お母さんが代わりに子供の宿題をやっても意味がありません。

ではお母さんの課題は何かというと、「子供が勉強しないことにどう対応するか」ということですね。

ここで気をつけるべきことは、「相手の課題には介入しないこと」です。対人関係のトラブルは、相手の課題に介入することから始まります。

課題への介入とは、相手に命令したり、相手を責めたり批判したりすることのことです。

たとえば、お母さんが「勉強しなさい!」と子供に言うことは、子供の課題に介入していることになりますね。

言われた子供はどう思うでしょうか? きっと、いい気持ちはしませんね。反発したり、怒られるのは嫌だから勉強しつつも自発性は下がったりしてしまうでしょう。

なので課題に介入しないことを意識し、

「自分にできることは何か?」
「どうすれば相手に貢献できるだろうか?」

と問い、考え、行動に移すことが、悩み解決の出発点になるのですね。

相手の課題に踏み込まず、自分にできることの1つに「Iメッセージ」を伝えることがあります。

前回、前々回と、Iメッセージについてお話ししました。

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今回は、「課題の分離」と仏教とで通じる内容をご紹介します。

因縁生起とは?「課題の分離」と共通する仏教の教え

課題の分離に関連して、仏教の観点からお話ししたいのが「因縁果(いんねんか)の道理」です。

因縁果の道理は、仏教の基礎、ベースとなる教えであり、仏教は因縁果の道理に立脚して説かれています。

因縁果の道理とは、「すべての結果は、因と縁とが結びついて生じている」ということです。

因縁生起」という言葉を聞かれたことがあるかもしれません。因縁生起は、この因縁果の道理と同じことで、因縁によって結果が生じているということですね。

因とは結果を生み出す“直接的な”原因、縁は結果を生み出す“間接的な原因”のことです。

因と縁との関係は、野菜や米、植物で考えるとわかりやすいです。

たとえば大根というのを1つの結果とすると、「因」にあたるものはなんでしょうか?

それは種ですね。これがなければ絶対に大根はできません。

では種があれば大根は収穫できるかというと、どうでしょうか? 机のうえに大根の種を置いておいても、いっこうに大根はできませんね。

種が成長するには、それを助ける栄養、環境が必要です。 畑の養分や水、日光、肥料などの条件が整ってこそ、大根は成長していきますね。
この畑の養分や水、日光などが「縁」にあたります。

種という因と、環境という縁とが結びついて大根という結果が得られる。このように因と縁とが結びついて結果が生じることを「因縁生起」、あるいは「因縁和合」といわれてます。

すべての結果は、因縁果の道理にもとづいて生じているのですね。

ではこれを、私たちの日常で考えると、どうなるでしょうか?

私たちの身に起こる結果もすべて、因と縁とが結びついて生じています。

因とは「行為」、縁は「環境」や「相手」があてはまります。

相手に対してどのような言動を取っているかで、その人の関係が形作られていきます。

行為は変えられますが、相手そのものを変えることはできません

相手に命令したり、責めたりするのは縁を変えようとする行為であり、それでは相手は変わりませんね。ちょうど課題に介入して、相手からの反発を招き、関係が悪くなってしまうのと同じと言えでしょう。

因に注目して、

「自分にできることは何か?」
「どうすれば相手に貢献できるだろうか?」

を考え、実行する。その結果として相手が変わるということもあるのですね。

相手との関係がうまくいっていないときこそ、縁そのものを変えようとするのではなく、自分の言動、自分の課題に注目してみてください。

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この記事を書いた人
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