仏教に学ぶ 苦しみ・悩みを解決する3ステップ-ブッダの心理学②

お釈迦様とは、「仏」という最高のさとりを開いた人であり、そのさとりの境地を教えられたのが仏教であること、

仏教の観点からいえば、人生は苦なり、といわれること、

人生は苦なりを知ることは明るい未来に向かっての第一歩になり得ることをお話ししました。

前回の記事はこちら

では、お釈迦様は苦しみの人生をどうすれば幸せな人生にできると教えているのか。
それを3ステップにしてご紹介していきます。

以下が悩み・苦しみの解決の3ステップです。

  1. 「人生はドゥッカ」を認める
  2. 仏教のベース「因果応報」
  3. 六度万行(六波羅蜜)の実践

この記事では、1の「『人生はドゥッカ』を認める」について書いていきます。

「人生はドゥッカ」を認める

「人生はドゥッカ」とは、人生苦なり、ということでしたね。

仕事でも人間関係でも、なかなか思い通りにならないことばかりです。

悩みがほとんどなく好調なときももちろんありますが、その状態がずっと続いていくわけではありませんよね。
些細なことが原因で幸せが崩れ去ってしまうことも珍しくありません。

人生には常に苦しみがついてまわり、離れ切れないことをお釈迦様は「人生はドゥッカ」といわれているのですね。

そう言われると、

「人生苦なりなら、もう何をやっても無駄なのではないか。あきらめるしかない」
「人生苦なりなんて考えないほうがよほど幸せなんじゃないか」

と思われるかもしれません。

しかしそうではなく、まず苦しみを認めることが、苦しみを和らげ、その苦しみを解決することに直結します。

ブッダの考え方について書かれたベストセラー『反応しない練習』には、以下のようにあります。

ブッダの考え方の特色は、 「人生には悩み・問題がつきものなのだ」という現実を、最初に受け入れてしまうところにあります

私たちが日々感じている満たされなさ、生きづらさ、憂鬱といった思いを「ある」と認めてしまうこと。

そのいさぎよさ、合理性が、仏教の特徴です。

(『反応しない練習』草薙龍瞬著 より引用)

あきらめたり、誤魔化したりするのではなく、悩み・問題はつきもの、と現実を受け入れてしまう。それは悩み・問題の解決の出発点なのですね。

悩み・問題が「ある」と認めると、ではその問題の原因をは何か、と考えるようになります。
そしてその正しい原因を突き止め、そこを改善すれば、悩み・問題は根本的に解決しますね。

病気でいえば、病気を受け入れることで、病気の原因を知り、その原因を取り除くための治療に専念できます。

あきらめたり、本当は病気を抱えているのに誤魔化そうとしたりすれば、一時的には楽になっても、病気はますます悪化して、やがては取り返しのつかない状況になりますね。

「人生はドゥッカ」を誤魔化そうとしても、やがてはその大きな壁にぶつかることになります

誤魔化さずに、まず受け入れる。それがあってこそ悩み・問題の解決が始まるのです。

本当はわかっていない「諸行無常」という真理

「諸行無常」という言葉、聞いてことはあるでしょうか。

平家物語の冒頭に

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり

とあり、学生時代にその文を覚えた、という方かもいるかもしれません。

ホリエモンこと実業家の堀江貴文さんも代表作『ゼロ』の中で「諸行無常」について触れられていますね。

諸行無常の諸行とは「すべてのもの」、
無常は常が無い、続かない、常に変化していく、ということです。

つまり諸行無常とは、すべてのものは常が無く、続かない常に変化している。ずっと変わらないものなどない、という意味です。

これを聞いて、そんなこと当たり前だよ、と思う方がほとんどでしょう。

ところがこの諸行無常を本当にわかっている人というのは、そうはいません。

もし諸行無常ということが本当にわかったなら、たとえ自分の大切にしているものが壊れたり、なくなったりしても、焦ったり、ショックを受けたりすることはないはずです。

いくら大切にしていようが無常であり、いつなくなってもおかしくないからですね。

しかし、仮に財布がなくなっていることに気付いたならどうでしょうか?
「諸行無常なんて、当たり前だよ」と言っていた人でも焦ったり、結局、見つからなかったとしたら落ち込んだりするのではないでしょうか。八つ当たりする人もいるかもしれません。

反対に、諸行無常を本当に受け入れている人なら、落ち込んだり、他人を恨んだりすることもないでしょう

堀江貴文さんは諸行無常を受け入れていたからこそ、変化を恐れなかったからこそ、立ち直ることができたということを語っています。

このように、「人生苦なり」「諸行無常」という真理を受け入れることが、明るい未来への第一歩になり得るのですね

これが悩み・問題解決の1ステップです。

次回は2ステップ目、「仏教のベース『因果応報』」についてご紹介します。

引用した書籍

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この記事を書いた人

仏教で説かれるブレない“人生の指針”を伝えたいと思い、 心理学や自己啓発を切り口に、都内で仏教と心理学を組み合わせたワークショップを開催しています。

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