勉強会主催の南です。
今回の勉強会には、初めての方お1人を含む、4名の方にご参加いただきました。
猛烈な勢いの台風が迫っているときであり、誰も来られなくなるかもしれないと危惧していましたが、参加される方がおられ、嬉しく思います(>_<)
天候も悪化する前に皆さん帰られたので、それも良かったですね。
今回の勉強会は、先月に初めて開催して好評いただいた内容でした。 今回も関心高く聞いていただいたように思います^^
記事の内容を動画でもご紹介しています
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楽観主義者と悲観主義者の決定的な違いとは?
今回の勉強会のテーマは
ブッダとポジティブ心理学に学ぶ「人生がうまくいくオプティミストになる方法」
についてでした。
このテーマの勉強会では、『オプティミストはなぜ成功するか』という本の内容をメインでお話ししています。
オプティミストはなぜ成功するか [新装版] (フェニックスシリーズ)
この本は、ポジティブ心理学の第一人者であるマーティン・セリグマン博士によって書かれたものです。
この本にはオプティミスト(=楽観主義者)とペシミスト(=悲観主義者)の特徴や、その決定的な違い、そしてオプティミストになれる方法が、数々の心理学実験を元に詳細に紹介されています。
前回は、オプティミストとペシミストのそれぞれの特徴、そしてその決定的な違いについてお話ししました。
前回の記事はこちら

何か悪い出来事が起こったとき、
ペシミストは永続的(=悪いことは長く続く)、普遍的(=何もやってもうまくいかない)、内的(=自分がすべて悪い)に考えてしまいます。
反対にオプティミストは一時的(=敗北はこの時だけ)、限定的(=その原因もこの場合だけ)、外的(=挫折は自分のせいではなく、そのときの状況とか、不運とか、ほかの人々によるものだ)なものだと信じています。
このように、自分のとって悪い出来事が起きたときに、その原因を自分にどう説明するか、その影響をどう考えるか(=説明スタイル)が、ペシミストとオプティミストでまったく違うのですね。
みなさんは良くない出来事が起こったとき、その原因を自分にどう説明しているでしょうか?
その説明スタイルの特徴から、自分はどちらのタイプが強いのかが見えてきます。
今回は、ペシミストの抱える問題点について詳しくご紹介します。
ペシミストが抱える4つの問題点とは?(前編)
タイトルが『オプティミストはなぜ成功するか』とあるので、この本ではオプティミストの説明スタイルを身につけることが推奨されています。
裏を返せば、ペシミストにはさまざまな問題があるので、悲観的な説明スタイルは変えられるようにすべきだ、ということですね(悲観的な説明スタイルにも長所はあるので、それがすべてダメで捨てるべき、排除すべき、ということではありません。今後の記事でそれについても触れていきます)。
ではペシミストにはどのような問題があるかというと、大きく4つに分けられます。
①うつ状態になりやすい
まず1つ目の問題点は、「うつ状態になりやすい」ことです。
不幸な出来事はずっと続いていき、何をやってもうまくいかず、それはすべてが自分のせいだと思っていたら、なかなか立ち直ることはできないしょう。
再起の糸口が見つからず、考えを巡らすほど、ますます落ち込んでいってしまいます。
悪循環に陥った先には、うつ状態が待ち受けているのですね。特に深刻な問題といえるでしょう。
②才能以下の業績しか上げられない
2つの目は、「才能以下の業績しか上げられない」です。
さまざまな職業がありますが、特に離職率の高い仕事といえば、生命保険のセールスマンといわれます。
実際に、ある生命保険会社が外交員の離職率の高さに悩み、セリグマン博士に原因の調査を依頼しました。
多くの人がやめると、それだけ代わりの人を雇用しなければならず、そのためにはまた多くの資金が必要になり、人件費がかさんでいたことを問題視していたのです。
では、離職してしまう人と、長く働くことができる人の、何が大きく違うのでしょうか?
生命保険会社のベテラン外交員200人を対象にしたアンケート調査を行ったところ、楽観度が上位の人たちは下位の人たちよりも、最初の2年間で平均37%も多く契約を獲得していたのです。
さらに離職率も低かったこともわかりました。
反対に、悲観度の高い人は契約数が少なく、離職率も高かった、ということです。
外交員にとって最も深刻になるときは、セールスを断られたときでしょう。そのときに楽観的な人はその結果を気にせず、気持ちを切り替えて、次の人へアポを取ろうとします。
しかし悲観的な人はその結果に過剰に反応してしまい、次もきっと失敗する、そもそも自分にはダメだ、この仕事は向いていないかもしれないと思って、次のアポを入れるのに時間がかかってしまうのですね。
その結果、契約数も少なくなり、そのことにまた落ち込んで立ち直れなくなってしまうのです。
これは生命保険の営業に限らず、多くの仕事にあてはまる傾向であると分析されています。
こうなると、たとえ能力のある人であっても、その力が十分に発揮されないため、悲観主義の人は才能以下の業績しかあげられないのですね。
次回は残り2つの問題点について詳しく見ていきます。
まとめ
- 何か悪い出来事が起こったときに、ペシミスト(=悲観主義者)は永続的・普遍的・内的に受け止めます。対してオプティミスト(=楽観主義者)は一時的・限定的・外的に説明します。このように、起きた出来事の説明の仕方(=説明スタイル)が、ペシミストとオプティミストを分けるのです
- ペシミストはオプティミストよりも多くの問題を抱えています。1つ目は「うつ状態になりやすい」ことです。不幸な出来事を永続的・普遍的・内的にとらえることで、再起の糸口が見つけにくく、落ち込みやすいのです
- ペシミストの問題点の2つ目が「才能以下の業績しか上げられない」ことです。生命保険会社の外交員を対象にした調査で、悲観度の高い人は契約数が少なく、離職率も高いことがわかりました。悲観的な説明スタイルは営業をはじめとした多くの仕事で不利に働くのです
続きの記事はこちら

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