5/16(木)レポート 自己評価を高める“意識的な生き方”、自己評価を下げる”無意識的な生き方”の具体的な違い-自信を育てる心理学から学ぶ「適切な自己評価の高め方」5

勉強会主催の みなみ です。

今回の勉強会には初めての方6名を含む、12名の方にご参加いただきました!

平日の開催ながら、多くの方にご参加いただき、非常に嬉しく思います^^

今回のテーマである自己評価(自分に自信を持ち、自分の価値を認める気持ち)に関連して、
「罪悪感(自分を責めたり悪い人間だと思ったりする)を持ってしまう理由とは何か?」
についてディスカッションをしました。

とても積極的に発言してくださり、的を射た意見ばかりで、私自身も理解をより深めることができました。

ほかの方と意見交換をすることで、自分の理解も確かめられ、視野もより広がると実感しました。

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「自己評価は幸せな人生の鍵」といわれる理由

今回の勉強会は、
ブッダと自信を育てる心理学から学ぶ「適切な自己評価(セルフ エスティーム)の高め方
についてでした。

このテーマの勉強会では、『自信を育てる心理学』という本の内容をメインでお話ししています。

自信を育てる心理学 「自己評価」入門

この本は、アメリカの臨床心理学者 ナサニエル・ブランデン氏によって書かれた、セルフ・エスティーム(=自己評価)に関するものです。

セルフ・エスティームとは、「自分に自信を持ち、自分の価値を認める気持ち」のことです。

「自分はダメな人間だ」
「自分は人から認められるはずがない」

と、自分に対して否定的な見方をしていては精神的に苦しくなり、さまざまな心理的な障害さえも引き起こしてしまいます。

反対に、セルフ・エスティームが高ければ、自分がより成長できることを望み、成長のための努力を行い、積極的に行動するようになります

仕事でも最大限の能力を発揮でき、たとえ壁にぶつかっても すばやく立ち直ることができます。
自分を大切にできると、相手も大切にできるようになり、破壊的な対人関係も改善することが可能になるのです。

ブランデン氏が語るように、まさに「自己評価は幸せな人生の鍵」といえるのですね。

ではどうすれば自己評価を高めることができるのでしょうか?

前回は、「意識的に生きる」ことについてお話ししました。

前回の記事はこちら

5/6(月・祝)レポート 自己評価を高めることの基本「意識的に生きる」とは?-自信を育てる心理学から学ぶ「適切な自己評価の高め方」4
勉強会主催の みなみ です。 今回の勉強会には初めての方3名を含む、8名の方にご参加いただきました! ゴールデンウィークの最終日、多くの方にご参加いただき、嬉し...

自己評価を高める基本は「意識的に生きる」

意識的に生きるとは、

  • 事実を尊重すること
  • 好きでも嫌いでも事実を認めること
  • 現実から目を逸らさずに、責任を持って生きること

です。

これらとは反対に、

  • 認めたくないものは見ようとせずに目をつぶる
  • 好きなものは認めるけれど嫌いだから認めないという態度
  • 責任を回避する(あるいは過剰に責任を感じる)

のは「無意識的な生き方」といわれます。

意識的に生きるとは事実を尊重する、好きでも嫌いでも事実を認める

事実を認めようとせずに否定し、責任を回避し続けていて、自己評価が高まるということはありません。

それとは逆に、意識的に生きるほど、自分を信頼し自分の価値を感じることができるようになります。

自分を信頼して自分の価値を感じられるようになると、ますます意識的に生きることができるようになるので、「意識的に生きること」と「自己評価の高まり」は相互的な因果関係にあるのです。

今回は、仕事面、対人関係、自分の夢に対しての意識的な生き方、無意識的な生き方とはどのようなものかを、具体的に見ていきます。

意識的な生き方、無意識的な生き方の具体的な違い

意識的な生き方の具体例(仕事)

仕事での意識的な生き方

仕事の面での意識的な生き方とは、仕事に積極的に取り組んでいることです。

積極的に取り組んでいるとは、漫然と同じことや言われたことをやるのではなく、常により効果的なやり方を考えている、ということです。

また、「自分のやっている仕事にはどんな意味があるのか、誰のためになっているのか、誰を助けていることになるのか」と、広い視野で仕事を理解しています。

そして、新しいものを学ぶことへの意欲も高いです。

仕事への無意識的な生き方

反対に、仕事の面での無意識的な生き方は、仕事に対して消極的です。

悪く思われさえしなければいいと思い、より効果的なやり方などは考えようとしないです。

仮に失敗をすれば、言い訳をしてその場を取り繕おうとします。

新しいことに挑戦しようともしません。挑戦は考える必要があり、リスクもあるので、嫌います。

職務中は目の前に小さな時計を置き、時間の経過を常にチェックし、定時になればすぐに帰ろうとしています。

仕事での意識的な生き方、無意識的な生き方

意識的な生き方の具体例(人間関係)

人間関係での意識的な生き方

人間関係での意識的な生き方は、相手を過度に期待せずに、かといって無関心でもなく、ありのままの受け入れようという態度を示します。

相手の欠点もありのまま見ようとし、その欠点も含めて受け入れようとします。

また、他者に過度に迎合しません。自分に嘘をついてまで他人に合わせようとしない、ということですね。

相手に合わせることが必要な場面もありますが、そうでないときまで無理に他人に合わせとようとしない、自己主張を恐れないのが意識的な生き方になります。

人間関係での無意識的な生き方

それとは反対に無意識的な生き方は、相手の欠点を見ようとせずに盲目的に受け入れること、

あるいは他者の欠点を受け入れようとせずに、すぐに拒否するような態度をとること、といえるでしょう。

また、他者の評価に過敏になってしまい、嫌われないように本心を隠す生き方が無意識的な生き方ですね。

対人関係での意識的な生き方、無意識的な生き方

意識的な生き方の具体例(自分の夢)

自分の夢に対しての意識的な生き方

自分の夢に対しての意識的な生き方は、困難に出会っても自分で解決しようとします。

そして、こうなりたいと思えば、受動的にならずに、自分で原因をつくることに責任を持とうとし、行動に踏み出していきます。

自分の夢に対しての無意識的な生き方

反対に無意識的な生き方は、困難に出会うと、自分で解決しようとせずに他者を責めてしまう。

また、思いが叶わなかったら、自分のなかに原因を見るのではなく言い訳をする生き方です。

自分の夢に対しての意識的な生き方、無意識的な生き方

 

仕事、人間関係、自分の夢に対しての意識的な生き方、無意識的な生き方とはどのようなものか、具体的にご紹介しました。

みなさんは、それぞれについて、どちらの領域にいることが多いでしょうか?

すでに意識的な生き方ができている領域もあれば、かなりの部分が無意識的になっている分野もあるかもしれません。

まず、自分の大体の傾向を知っていただければと思います。

 

次回は意識的に生きるときのポイントをご紹介します。

まとめ

  • 「自分に自信を持ち、自分の価値を認める気持ち」が自己評価です。自己評価は、人生の選択・行動すべてに影響を与えるゆえ、自己評価は「幸せな人生の鍵」といわれています
  • 自己評価を高める基本が「意識的に生きる」ことです。事実を尊重し、好き・嫌いに関係なく事実を認め、現実に責任を持って生きるのが意識的な生き方です。反対に、事実をありのまま認めようとせず、責任を回避する(過剰に責任を感じる)のが無意識的な生き方なのです
  • 仕事に対して積極的であり、人間関係では相手をありのまま受け入れて他者に迎合しない、自分の夢に対しては困難に出会っても自分で解決しようとするのが意識的な生き方といえます

続きの記事はこちら

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コンテンツレポートブッダと自信を育てる心理学
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この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計750回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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